プレイヤーは、ワールドに作成したプレイヤーキャラクター(PC)を使用してストーリーに参加することができます。ストーリーの参加にはアルパカコイン(有料)が必要です。
ストーリーは創作企画型PBWや類似の性質をもつPBWワールドにおいて、PCの物語を紡ぐ重要なコンテンツのひとつです。PCそれぞれの人生や物語をつくりあげるという創作企画やPBWならではの面白さや、他のプレイヤーのPCやストーリーサポーターのNPCと一緒に物語を広げていく楽しみを味わうことのできるコンテンツです。
アルパカコネクトのPBWでは、個々のストーリーは「PC個人の人生の一場面」という位置づけです。形式としてはシナリオコンテンツに似ていますが、そのストーリーで解決すべき課題が全くない場合も、逆に解決しきれないほどの課題が存在する場合もあります。
また、商品の特性とストーリーサポーターが行う業務範囲から、シナリオコンテンツに比べて参加費用が安価に抑えられているのも特徴です(ワールドにより異なりますが、概ね、同等の文字数目安のシナリオ単価の半額程度~が標準となります)。
PCの作成はそれ自体が楽しいことですが、ストーリーサポーターが設定した舞台や事件を前提としてPCの物語を描くストーリーへの参加は、PBWならではの楽しみ方です。ぜひ体験してみてください!
ストーリーとは
ストーリーは、あるワールドにおけるひとつのエピソードであり、PC個人の人生の一場面であり、ストーリーサポーターがオープニングで提示したシチュエーションや舞台となる地域など特定の前提条件のもとで制作されるものと定義づけることができます。たとえば以下のようなものです。
- 村人を苦しめるゴブリンを退治する
- 不気味な噂の真偽を確かめる
- とある町で過ごす一日
- お祭りに行く
ストーリーに参加したら、プレイヤーはオープニングで提示された前提条件を踏まえて、自分のPCがどのように行動するかを考え、定められた提出期限までに行動予定をテキストで提出します。このプレイヤーが提出するテキストをプレイングと呼びます。
ストーリー相談卓(掲示板)が用意されているワールドの場合、プレイヤーは他の参加者と相談した上で行動予定を考えることもできます。またスキルやアイテムなどが存在するワールドの場合、ストーリー内でスキルやアイテムを使用するにはPCへの装備が必要です。
プレイングを提出した後は、ストーリーサポーターが個々のPCの行動予定を確認し、調整を行います。ストーリーサポーターによって導き出された「人生の一場面」は、小説形式のテキストで戻ってきます。このストーリーサポーターから返却されるテキストをリプレイと呼びます。
シナリオコンテンツと異なり、ストーリーサポーターは、リプレイ制作において、原則としてルールや数値に則った判定を行いません。ストーリーサポーターは、参加したPCそれぞれの「やりたい事(行動予定)」を、プレイングで望まれたままリプレイに反映することを基本としています。
ストーリーと結果
ストーリーは「個々のPCの人生の一場面」である性質上、成功や失敗といった結果の変動はなく、原則として全て「成功」となります。
個々のストーリーにおいて解決すべき課題が設定されている場合は、その課題を解決できたか否かがリプレイに記述されることが多いですが、自分の思うように事が運ばなかった日があったとしても、それをもってPCの人生が「失敗」した事にはならないためです。
個々のストーリーはPC個人にスポットを当てたものであり、その「内容」が、ワールドの世界観に直接的な影響を及ぼすことは通常ありません。ストーリーというコンテンツが特定のワールドに及ぼし得る影響やその方法、程度については、ワールド毎に設定されます。
ストーリーと描写調整
ストーリーは、あくまで「PC個人の人生の一場面」であり、プレイヤーがPCを通じてPCの物語を紡いでいくために、ストーリーサポーターに文章出力面での手助けをしてもらったり、他のPCやNPCらの物語(人生)と交差した場合に起きる出来事を描いてもらうコンテンツです。
プレイング(行動予定)では、あなたのPCがやりたい事や語りたい事を、自由に記述して構いません。ストーリーの原則は「プレイヤーが思う通りの人生をPCに歩ませるべく『物語る』コンテンツ」であるためです。ストーリーサポーターは、それをあなたの代わりにテキスト化してくれる役割のユーザーなのです。
ただし、「実際の人生は、いつも自分(PC)の思う通りになるとは限らない」ということも、ストーリーを遊ぶにおいて想定しておきましょう。ひとつのストーリーに複数のPCが参加している場合、その傾向は高まります。
ストーリーサポーターは通常、個々のPCのプレイングを望まれたままの形でリプレイに反映することを基本としていますが、あなたのPCに個性とやりたい事があるように、他のPCやNPCなど他のキャラクターにも個性とやりたい事があります。
参加者間でプレイング内容の矛盾や相反する行動予定が存在する場合など、描写上の調整が必要となった際は、装備アイテムやスキル、公認設定などを参考として、ストーリーサポーターがリプレイの展開を決定することもあります。
また、PBWのワールドは、運営者と全てのユーザーが世界観を共有するシェアードワールドです。世界観を破壊してしまいかねないプレイングや、他のキャラクターに著しく迷惑をかけてしまいかねないプレイングなどは、ストーリーサポーターや運営者の裁量により不採用となります。
ストーリーの自由度と史実性
PBWにおいて、ストーリーは自由度の高い遊びです。ストーリーサポーターとプレイヤーの双方に提示される世界観的な情報は、質・量ともに大差ありません。
また、ストーリーサポーターが提出したストーリーのオープニング・リプレイに対し、運営者によるチェック(検収)は全く実施されないか、実施されても限定的な確認に留まります。
ストーリーサポーターは、ワールドガイドやワールド内のイベントなど運営者によって用意された情報を前提として、自由にオープニングを制作します。プレイヤーは、公開されたストーリーにPCを参加させ、オープニングで提示された前提条件のもとで自由にプレイングを提出します。リプレイ制作におけるストーリーサポーターの裁量は大きく、特に描写調整が必要な場面においては、さらに大きな裁量権を有しています。
ストーリーは、プレイヤーにとってもストーリーサポーターにとっても自由度の高い遊びである反面、描写された全てがワールド内の史実として保証されるわけではありません。個々のストーリー間やキャラクター間では設定の矛盾が発生しやすく、ストーリーサポーターやストーリーごとの独自設定もまた、無数に発生するでしょう。
ストーリーのオープニング・リプレイともに、ワールド内で確実に史実・事実として保証されるのは、ワールドガイドなど運営者が発信した公式情報に記載がある範囲と、キャラクターごとの公認設定など運営者が事実として承認した範囲のみです。
例えば、ひとつのストーリーにおいて「国家Aでは誰もが知る偉人」と紹介されたNPCや「国家Aの特産品」として描写された物品が存在したとしても、公式情報や公認設定の裏付けがなければ、他のストーリーサポーターのストーリーでは事実として通用しません。
また、参加したストーリーのリプレイ中に、プレイヤーとして「PCの史実として認めたくない描写」があった場合、無理にPCの人生の一場面として取り扱わず、「記憶違い」や「無かったこと」としても構いません。
ストーリーのリテイク
ストーリーは、原則としてリテイク不可の商品です。
安価であり、気軽に発注できる自由度の高い商品である反面、史実として保証される範囲は限定される性質から、アルパカコネクトの各種規約やガイドラインに反するものでない限り、リテイクの受付はできません。
(キャラクター名や公式情報に記載のある固有名詞の間違いなど、明らかな誤字脱字衍字と判断できる場合に限り、修正を行うことがあります)